死にそうだけど生きてます ヒオカ著書

今ここにある貧困。

自分の隣にある貧困。

この本を読んでもなお、自分には関係無いと言えますか。

日本は恵まれていると言えますか。

政治に無関心でいられますか?

目次

貧乏だと選択肢が無い

著者は1995年生まれ

自分より年下。

自分の学生時代を思い起こしてみて、同じような子はいたのかな。

自分も団地住まいだったけど、食べるもの、勉強に不自由はなかった。

彼女の様に選択肢が無いわけではなかった。

そして周りからの目

特に学生のうちは周りと違う、持ち物が違うと、いじめの対象になりやすい。

この点は想像し易いが、著者もいじめの対象になっていた。

彼女は勉強する意欲を失わなかったため、進学校に進むことができた。

大学にも行くことができた。

ただ、多くの貧困家庭の子どもは勉強する気力を失うと思う。

生きていくだけで精一杯だし、気力を出すにも栄養と睡眠環境が必要だ。

それすらも無い人に選択する未来は無いに等しい

奨学金という借金

大学進学には金がかかる。

日本にも奨学金制度はあるが、無利子奨学金は狭き門で、

多くの奨学金は利子が発生する。奨学金というより教育ローンだ。

就職して10年、15年かけて返済していく。

22,23で借金を背負って社会に出る。ずっと働けることを前提として。

奨学金を申し込む18歳では自分が働けなくなるイメージをすることは難しい。

当時の自分にはできなかった。他人事だった。

今36の私は、今後働けないイメージがリアルに想像できる。それは自分が適応障害になり休職したから。

若いうちにそんな想像ができる方が不健康だ。そんな経験無い方がいいに決まっている。

ただ、奨学金という教育ローン、借金のシステムを作った大人、国は悪意があるとしか思えない。

この国では病気、自殺は常に起こりうることなのだから。

働き続ければ返済できる?

働き続けることが難しいこの国で不幸を助長するこの制度が生きる枷になっている。

著者も入院することになり、入院費を分割で支払う必要が出た。教育ローンが重くまとわりつく。

見えてないものはわからない

政治家をはじめ、多くの人間には今の日本の現実をリアルにはわかっていない。

今実際に存在する貧困がわかっていない。

働くことが普通だから、働けることが普通だから、そんな人には貧困はまだ見えていないのだと思う。

ただ、もしあなたが子どものときに親が死んだら、病気、鬱で働けなくなったとしたら、

今のあなたはいるだろうか。

選択は違っていたのではないか。今の選択肢は無かったのではないか。

貧乏は見えないけど確かにあって、そこに落ちるのは一瞬だ。

そして落ちたら上がることは相当に大変だ。

そんな現実を知ってほしい。

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この記事を書いた人

HSP、多汗症に悩まされる。仕事をがんばるも適応障害となり休職。現在も復職した会社で就業中。復職は果たすが元通りの体調とはいかず、人間関係がストレスの種。親知らずの抜歯で入院とトラブルが絶えない30代。なにもかも面倒、髪を切るのも面倒でセルフカットに目覚める。
社会の理不尽、人間不信をこじらせる。ネットの情報もあてにならない為、自分の経験したことをこのブログで記していきます。誰かに届け。

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