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書評と考察です
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伊藤詩織 ブラックボックスを読んで
Xになぜかこの本が流れてきた。なぜ今になって?そもそも書籍になっていたことを初めて知った。 気になって購入し読んでみたが、政府、警察、マスコミは糞で、今も糞であることに絶望した。 女性は当然のこと、父親にも読んでほしい一冊だ。 【】 伊藤詩織... -
東野圭吾 殺人の門 レビュー
人が人を殺すときの感情に興味がある人におすすめ 普通の人が殺人犯になるとき、いったい何を超えるのだろうか 【くずとは関わるな】 小学校からの幼馴染、倉持修。 彼に人生を振り回される私。 子どもの頃から変わらない、幸せを壊す悪魔。 悪魔は、暴力... -
辻村深月 青空と逃げる レビュー
【あらすじ】 平穏な日常がある日突然終わりを告げる。 夫が乗車する車が事故を起こし、後日同乗者の女性が自殺。 女性は有名女優だったこともあり、ダブル不倫報道が過熱、家族へもマスコミ、所属事務所の矛先が向かい 残された家族はどうする!? 【無責... -
原作 護られなかった者たちへからみる社会の歪み
【現代でも餓死は起きている】 小説の中で餓死が扱われる。 小説自体はフィクションだが、餓死はリアルに発生している。 ネットで検索するだけでもいくつも見つけることができる。 本作は餓死、生活保護、社会保障制度の歪みを取り扱っている 【世の中は不... -
東野圭吾 さまよう刃 社会の不条理に身悶える
【愛するものを蹂躙されたとき、あなたはどうしますか】 最悪は突然湧いてくる。こちらに全く非がなくとも。 加害者が少年だった場合、大した罰もなくすぐに社会に戻ってくる。 法律が、国が加害者を守る。被害者は守られない。 被害者感情はどこへ向かえ... -
フリーター家を買う 小説を読んだ感想
文庫本として売り出されていたので気になって購入。 昔見たドラマとは少し印象が違いました。 読み物、エンタメとしては面白くすらすらとページをめくり読み進められました。 突っ込みどころもありました。 【あらすじ】 誠治は新卒で入社した会社をまるで... -
辻村深月 琥珀の夏 レビュー
琥珀の夏。タイトルとイラストから青春小説?裏表紙のからミステリーの要素もあるのかと勝手に思っていましたが、 人間の内面に迫る作者らしい一冊でした。 盛り上がりは少ないですがジワリます。 【】 クラスで人気のないノリコ。人気者のユリから楽しい... -
山本甲士 ひなた弁当 レビュー
【】 長年勤めた会社を50歳目前でリストラされた良郎。 同じリストラ対象の課長からの罠にはまる。 会社からはリストラに応じれば別会社を紹介すると言われていたが、その会社はいかがわしい人材派遣会社だった。 派遣会社の正社員ではなく、自分が派遣... -
沢木耕太郎 春に散る 原作と映画の違い
映画化された春に散る。先に映画を見たが、すばらしい作品だった。 原作も読みたくなり、読んでみると映画とは全く違う。 【小説あらすじ】 原作のあらすじを私が書くとこうなる。 ボクサーとしてアメリカに渡った広岡。 40年帰国することなく、ボクシン... -
辻村深月 ツナグ 伝えたいことは生きているうちに伝えよう
【】 小説は短編の様な構成。 4つのストーリーで生きている者の心の葛藤を描く。 使者の青年は最後の物語、使者の心得で4つのストーリーとの繋がりが描き出される。 【】 嵐美沙と御園奈津のストーリは他の3つとは状況を異にする。 かつての親友に殺意を向...