アリとキリギリスの寓話から始まる本書。
この前説で興味を持たれた方は本書をおすすめします。
一度ではなく複数回、期間をおいて読むことをおすすめします。年齢と共に気づきがあるはずです。
経験にも期限がある。 妻子持ちでバックパッカーはできない。

私は結婚して子どもがいますので、一人でバックパッカーはできません。
バックパッカーどころか一人で旅行にいくことも難しいかもしれません。
上の子が小学生になります。私が娘の髪の毛を乾かさなくなる日もそう遠くないでしょう。
下の子が幼稚園に入園します。数カ月前からおむつを卒業しました。いつ卒業したか正確な日付は覚えていません。最後におもらしした光景ははっきりと覚えています。
終わりは突然やってきます。終わってから暫く経ってはじめて、あの日が最後だったのだと思い出すのです。
毎日のように何かしらの終わりが近づいています。できる経験にも期限があることを理解する必要があります。
死ぬ前に後悔することトップ2




上記は本書で紹介されている「5つの後悔」をテーマにしたブログからの引用です。
残りの人生が少ない、死の床にある人が抱く後悔を紹介したのもの。
多くの人が無意識のうちに他人の人生を生きてしまっている。自分の心の声に耳を傾けず、誰かの用意した人生を生きていると、人生の最後に大きな後悔を抱くのかもしれません。
働きすぎなかったらよかった。これは本書で主張していることの核心だとも言えると筆者も述べています。
働きすぎは後悔しても、一生懸命に子育てしたことを後悔した人はいなかった。多くの人は働き過ぎた結果、子どもやパートナーと一緒に時間を過ごせなかったことを後悔していたのだ。とあります。
子どもの成長はあっという間です。いつまでも子ども用プールで遊べると思うな。まさにその通りです。
老後の貯えを否定しているわけではない
本書への批判レビューもあります。
確かにその通りだと思います。著者はお金持ち。私とは違う。
ただ、本書でも老後の為の貯えを否定しているわけではありません。
使う金と貯める為の金のバランスが悪すぎると言っているのです。
そして、余った金を経験に使え、楽しみを先送りにしすぎるな、自分の人生を生きろ、楽しい思い出を作れ。
これが本書の主張です。
批判もわかりますが、その点だけで本書を読まないのはとてももったいないと思います。
金持ち、貧乏を問わず、学びがあります。
まとめ 人生の目的を改めて考えよう 思い出の配当を受け取る
思い出の配当。楽しかった経験は年を重ねても記憶に残り、いつまでも思い出としてあなたの一部でいるというもの。
人生の目的は思い出作りだと本書でも述べられています。あの世にはお金を持っていけません。
お金を残して死ぬことはその分無駄働きしたということ。
今しかできない経験にお金と時間を使って、自分らしい人生を歩んでいきましょう。
本書はきっとあなたにも響くと思います。



